い〜しや〜きいも〜
の音が聞こえてきて、だんだん近づいてきて、ベランダからのぞいてみたら家の向かいに屋台が止まっていた。
少し迷って、財布を見たら細かい現金がちょうどあったので勇気を出して財布を持って家を出た。
すいません!と声をかけたら、
「めずらしい」
と穏やかな声。
吉田栄作が人生を100周したみたいなちょっと苦労が滲む雰囲気のおじさんが売ってくれた。
ここには月に一回来るか来ないからしい。
屋台で焼き芋を買うなんて初めてだから興奮した。
焼き芋は甘くて美味しかった。
ここまで書いていて、小学生くらいの時に屋台の焼き芋を親が買ってくれたことがあるような気がしてきた。
あれは福岡だったかなぁ。